イスラームとイスラーム圏(神学)

現代文化探究  秋学期開講 先端開拓科目-総合政策-国際戦略

科目概要
イスラーム神学の基本原理を学びながら、イスラーム圏を読み解くための新しい方法論の構築を模索すると同時に、イスラーム的視点から眺めたときのイスラーム圏についていくつかの具体例を提示する。 イスラーム圏に対する理解は、 表層的でステレオタイプ化されたイメージや言説の域を出ないことが多く、しかも、イスラーム圏では「現実」と「真実」の間にも大きな乖離があり、その実相がなかなか捉えられない。 こうした状況を是正するために、 この講義では、 イスラームの教えそれ自体から方法論を導き出すという立場から、イスラーム神学の基本的な教理を紹介しながら、 今なお拡大を続けるイスラーム圏を理解するための最適な方法論を、いくつかのトピックを取り上げながら構築していく。 秋学期中にアラブ人学生歓迎プログラムで来日予定のアラブ人学生たちから、母国についてのプレゼンテーションや、期間中の研究成果のプレゼンテーションを聞く機会も設ける。 「彼らが何者であるかを明らかにするのではなく、彼らとともに何者になることによって、われわれと呼び合える関係になりうるのか」を考える契機になればと思う。

教材・参考文献
『フサイニー師「イスラーム神学50の教理」タウヒード学入門』(奥田敦訳・著)慶應義塾大学出版会、2000年。
『イスラームの人権』(奥田敦著)慶應義塾大学出版会、2005年。
『「正しい戦争」という思想』(山内進編著)勁草書房、2006年。
『法と身体』国際書房、2004年。
『媒介言語論を学ぶ人のために』(木村・渡辺編著)世界思想社、2009年。
『協働体主義』(田島英一・山本純一編著)慶應義塾大学出版会、2011年。
『イスラームの豊かさを考える』(奥田敦・中田考編著)丸善プラネット、2011年。
『体制転換とガバナンス』(市川・稲垣・奥田編著)ミネルヴァ書房、2013年。

第1回 イスラーム世界とどう向き合うか
第2回 イスラーム神学の基本的概念
第3回 アッラーについて(1)
第4回 アッラーについて(2)
第5回 アッラーについて(3)
第6回 クルアーンと預言者
第7回 アラブ人が語るアラブ
第8回 アラブ人が見た日本
第9回 天使と人間について
第10回 死と自由
第11回 ビドゥアについて
第12回 言葉の絆、人間の絆
第13回 タウヒード的市民社会論
第14回 ハラールとハラーム
第15回 内面的倫理的イスラームの台頭
第16回 イスラーム金融とフェアトレード

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