イスラーム法概論(法学)

国際比較法制論  秋学期開講 先端開拓科目-総合政策-国際戦略

科目概要
「イスラーム法 (シャリーア・イスラーミーヤ)」 について、 日本法あるいは西欧法との比較を念頭に置きながら、 その一般的な性質、 法源、 個々の法領域、 現代的な問題などを、アラビヤ語の専門用語の紹介・解説も積極的に行ないながら、 現代を代表するムスリム法学者の見解に依拠しつつ、概観していく。 イスラーム法は、 現在13億とも18億ともされるイスラーム教徒の法である。イスラーム世界の現実を垣間見ればわかるように、この法は十分に守られているとは言えない。しかしながら、シャリーアは、本来的には、 国民国家あるいは主権国家を基本的な構成単位とすることなしに成立する法秩序であって、 民族や人種あるいは習慣や伝統の違いを乗り越える仕組みを有している。 したがって、 イスラーム法についての正しい認識は、 イスラーム教徒の共同体およびその法が何を目指しているのか明らかにし、彼らの共同体およびその法のありように対する理解を正してくれる。さらに、全地球規模での公益を公平かつ公正に分配することが求められるこれからの国際社会の法を構築を考える上でもシャリーアの正しい理解は不可欠である。 シャリーアが何であるのかにとどまらず、シャリーアを学ぶことによって自分たちの法や社会のかかえる問題や然るべき変化の方向性について考える機会になってくれればと思う。

教材・参考文献
奥田敦『イスラームの人権』慶應義塾大学出版会、2005年。
各回ごとにレジュメを配布する。

第1回 イスラーム法への招待
第2回 シャリーアとは
第3回 イスラーム法の法源論
第4回 イジュティハードの必要性
第5回 イスラーム法の目的
第6回 イスラーム法の一般的特質(1)
第7回 イスラーム法の一般的特質(2)
第8回 イスラーム法の一般的特質(3)
第9回 イスラーム法の法領域(1)
第10回 イスラーム法の法領域(2)
第11回 イスラーム法の法領域(3)
第12回 イスラーム法の法領域(4)
第13回 イスラーム法における人と人権
第14回 イスラーム法の現代的課題
第15回 ジハードについて

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